広島東洋カープ戦力外について思うこと

本日、カープの戦力外選手が発表されました。
今年力を発揮し地位を確固とするものもいれば、力を発揮できず球界を去る者もいる。
厳しい世界だし、寂しいけど仕方ないことなのだと思います。

それでも、今年に関しては少しばかり違った印象も受けます。
何というか、「彼らは本当に戦力にならないのか?」というのを例年以上に感じてしまうのです。
今年就任した野村監督は固定メンバーの起用にこだわり、崩壊した投手はともかく、野手に関してはほとんど2軍からの起用をしませんでした。
正直、全く日本野球に適応できなかった助っ人外人に固執するくらいなら、彼らに最後のチャンスをあげて欲しかった。
今年首の皮、一枚残ったメンバーもいると思います。彼らが2軍で結果を残したとき、1軍で少しでもプロ野球選手として生き残るチャンスが訪れることを切に望みます。


広池浩司 投手
名前を見たとき、「ああ、やっぱり」と思ってしまいました。
今年、2年ぶりの1軍登板を果たしたとはいえ、その力は手術前ほど戻っていない気がしていました。
それでも、経験のある左腕、もう少し戻ればと思っていました。
まだ、やれるからトライアウトを受けて欲しい、という気持ちと、これからのカープのため、その経験を活かしてフロント、もしくは育成コーチあたりで活躍して欲しいという気持ちがあります。


佐藤剛士 投手
ダルビッシュ、涌井と並んで高校時代は評されていましたが、思いの外芽が出ませんでした。
何というか、カープの育成とあわなかったのか、高校時代より劣化してしまった印象もあります。
あとはあれですね、一度あった一軍昇格、あれが早すぎた気がしてなりません。


森跳二 投手
二軍では結果を残せるが、一軍で活躍するには飛び抜けた部分がない、そんな投手でした。
正直、もう少しチャンスがあっていいはずだったのですが、肝心の時には故障していて、昇格のチャンスを逃していた気がします。


青木勇人 投手
ブラウン時代は強気に攻めるピッチングで何度も助けられました。
右横手気味というピッチングスタイルはカープではライバルも多く、台頭しにくかった気もします。


◇中村憲 投手
とにかく故障が多い選手という印象です。一年目は二軍でも期待されていましたが、結局故障続きで一軍に上がることはありませんでした。
終盤二軍戦で投げていたこともあり、一年育成でチャンスをあげて欲しい気もしますが、どうなりますでしょうか。


山中達也 投手
二軍ではそれなりに結果を出していましたが、選手契約を勝ち取ることはできませんでした。
二軍では戦力になる。一軍では……? という評価だったのかな、と。
確か育成は三年目以降は、毎年いったん契約を切らなければならなかったはずなので、来年も契約を結ぶのかもしれません。


◇山本翔 選手
カープは昨今は捕手の故障者がほぼ出ていないので、なかなか出場機会には恵まれていませんでした。
あとは白濱のとりあえず、二軍レベルでは一本立ちした影響もあったのかと。


田中彰 選手
オリックスからトレードで移籍して、一軍での代打でフェンス際の大飛球。
それっきりになってしまいました。
一三塁の選手の中では、やはり自分の売りを示せなかったのかなと。
あとは、今年の新人の余波を受けた印象ですね。


鞘師智也 選手
今年、チャンスをあげて欲しかったですね。廣瀬とタイプがかぶるという印象はありますが、すでに二軍レベルは卒業していたはず。
鞘師、井生、末永を有効に起用できなかったのは、監督の技量の問題だと思っています。


山内敬太 選手
やはり打撃型外野手は厳しかったといわざるを得ません。バッティングの評価はまずまずでも、同じようなタイプの選手は多くいますし、守備が足をひった部分はあるでしょうね。


どんな選手でも、カープを去る選手がいるというのは寂しいことです。
そういう道を歩むにしろ、これから悔いのない道を歩んでいって欲しいと思います。